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■ 晩夏に捧ぐ ■ <文庫本> 2009年12月31日(木) |
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大橋 梢さんの成風堂書店事件メモ(出張編)です。
大橋さんの書店ミステリーの第2作目です。
デビュー作「配達あかずきん」は、
たのしく、おもしろく読ませてもらったので、
2作目の文庫化は、待ってました!という気持ちです。
書店好きには、たまらないシリーズです。
今回も、書店の愉しみ方とか、面白さとか、裏側とか、
いろんな側面から描いてくれていたので、興味深く楽しめました。
小説の中に出てくる老舗書店の「まるう堂」こと、宇津木堂書店や
その支店にあたる郊外店舗の宇宙ステーションのような書店、
どちらも行ってみたくなります。
本筋の、幽霊騒ぎによるミステリーは、
本格的ミステリーという感じではなかったけど、書店の描写が好きなので
あたしは、このお話も好きです。
kiraraの満足度 ★★★★☆ |
■ 殺人現場は雲の上 ■ <文庫本> 2009年12月22日(火) |
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東野 圭吾さんの連作短編集です。
本格的ミステリーではありません。
ちょっぴりユーモラスで、サラリと読める1冊です。
主人公は、スチュワーデスの凸凹コンビです。
美人で聡明なエー子と丸顔のビー子。
ふたりの会話が、楽しいです。特にビー子の発言はユニークです。
でも、それが事件解決のヒントになっちゃうんですよね。
kiraraの満足度 ★★★★☆ |
■ ゲームの名は誘拐 ■ <文庫本> 2009年12月20日(日) |
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東野 圭吾さんのミステリー小説です。
久しぶりに東野さんの小説を読みました。
やっぱり、東野さんの小説には引き込まれるものがあって、
安心して読めました。
広告プランナーの佐久間が、クライアントの重役である葛城の娘と
狂言誘拐事件を起こすというストーリーです。
展開は、特に奇抜ということもなく、
何となく先が読めてしまう感があったのですが
それでも、早くこの先を知りたい、読みたい、と思わせてくれるところは
きっと、東野さんの表現力の素晴らしさなんでしょうね。
kiraraの満足度 ★★★★☆
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■ 蕎麦屋の恋 ■ <文庫本> 2009年12月17(木) |
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姫野 カオルコさんの恋愛小説、短編3作が収められている本です。
3作のうち、あたしが好きなのは、表題の「蕎麦屋の恋」ですね。
ちょっとファンタジーな恋のお話です。
「彼と話したいという欲求のほうが勝った」・・・P89より
恋の始まりは、相手を知りたいと思う気持ちからかもしれません。
だから、「この人と話をしてみたい」と思うのかも・・・
人が恋をする瞬間の気持ち、それはほんとにさまざまで、
そこが恋愛小説の面白いところなのかな、と思いました。
kiraraの満足度 ★★★★☆
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■ 放課後の音符 ■ <文庫本> 2009年12月03(木) |
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山田 詠美さんの恋愛小説です。
恋愛小説と言っても、ちょっぴり大人っぽい高校生の恋のお話です。
どのお話も素敵ですけど、一番のお気に入りは最後の最後。
『(あとがきにかえて) 放課後が大好きな女の子たちへ』のぺージ、
山田 詠美さんからのメッセージがとても好きです。
きっと、高校生の素敵な恋のお話を読んだ後だからこその、
感激できるあとがきなんでしょうね。
そのあとがきの中にあることばに
「悪い大人は、時間、お金、感情、すべてにおいてけちな人々のことです」
と、あります。
ここが、すっごく印象的でした。
若いうちは無駄なこと多いけど、その無駄使いをしないと良い大人には
なれないとも、書かれています。
損得や、メリット・デメリットばかりを追ってちゃいけないですよね。
無駄なことも大事な結果につながるということ、教えてもらいました。
kiraraの満足度 ★★★★☆
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