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 ■ 猫島ハウスの騒動  <文庫本> 2010年8月28日(日)
若竹 七海さんのコージー・ミステリーです。

本格的ミステリーではないので、それを求める方には物足りないでしょうが
夏休み、特に今年のように暑い夏に読むには最適ですね。
夏・海・マリン・・・そして夏休みの言葉がぴったりです。

猫が100匹以上、人間は30人ほどという、
通称・猫島でおきた事件のお話です。
特に猫好きではないという方でも、愉しめるお話です。


 kiraraの満足度 ★★★★☆

 ■ 空の中  <文庫本> 2010年8月14日(土)
有川 浩さんの恋愛ありのSF的小説です。
「海の底」「塩の街」と合わせて、自衛隊三部作のひとつです。
あたしの未読は、あとは「塩の街」ですが、
それも絶対に読みたいと思わせてくれました。よかった〜。

「海の底」では巨大ザリガニが登場しました。
じゃ、「空の中」は?・・・やっぱり想像もつかないような発想ですね。
高度な空に生存する巨大生物【白鯨】。
人間との共存を目指すお話です。

その中に、高校生の恋愛があったり、女性自衛官の恋愛があったり。

三津菱重工勤務の技術者・春名 高巳と、女性自衛官・武田 光稀のふたり。
このふたりの、恋愛模様が面白いです。
まるで男のような口のきき方をする光稀は、すべてにまっすぐ。
恋愛体質なんて、まるでゼロのような彼女に、
次々とかわいい部分を見つける春名。
なんて、ステキなカップルなんでしょ。
そう思えるのは、ふたりの仕事に対する姿勢や熱意だと思います。
とてもカッコいいです、ふたりとも。

それにしても、この小説の中での一番魅力ある登場人物は、
やっぱり宮じいですねー。
とにかく土佐弁がいいです。めっちゃ味があります。
最後に「仁淀の神様」という「空の中」の後日談のような短編が
収録されていますが、これは宮じいのお話です。
涙が出てきちゃいましたよ。うぅ・・・いいお話をありがとうございました。



 kiraraの満足度 ★★★★★

 ■ ひとを<嫌う>ということ  <文庫本> 2010年8月01日(日)
ひとを<嫌う>ということは、ごく自然なことだと肯定している、
中島 義道さんの本です。

「嫌いになる原因」を探ることが大事なのだそうです。
そして、その原因は八つに分類され、
そのほとんどのケースが、次のような段階になると言います。

 1.相手が自分の期待に応えてくれない
     これが基盤となり、
 2.相手に対する嫉妬、または軽蔑
     ここへ移行する。
 3.相手に対する生理的・観念的拒絶反応
     最終的には、こう発展し、「嫌い」が完成される。

自分が誰をも嫌わずに生きていくことは無理であるように
また逆に、誰からも嫌われずに生きていくこともできない。
それくらい、「嫌う」ということは、ごく自然の気持ちなのです。
だから、「嫌う」という気持ちをを持つことに罪悪感を持つ必要はないと、
書かれています。

なるほど、なるほど、と納得する部分が多くありました。
ただ、では、どうやって「嫌いな人」と向き合っていけばよいのか、
具体的なことまでは掘り下げてなかったのが残念です。


 kiraraの満足度 ★★★☆☆


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