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 ■ ノルウェーの森 上・下  ■ <文庫本> 2010年10月31 日(日 )
村上 春樹さんの有名な小説ですが、
まだ一度も読んだことがありませんでした。
このたび、知人からのススメもあり、読んでみる気になりました。
薦めてくれた知人にも、読後の感想を伝えたいと思ったのですが、
何とも表現しにくいです。
読後・・・ラストのもやもや感が、感想を言うことを難しくしているのでしょうか。

感想を、一番的確に表現するとしたら、
「人の読後の感想を聞いてみたいと思った」ということでしょうか。

主人公のワタナベの周りには、
心を病み、自らの命を絶ってしまう人がいました。
突然、姿を消してしまう人もいました。
病気で亡くなる人もいました。

自分の周りで、次々とそのようなことが起き、
きっと、ワタナベも混乱したに違いないです。
でも、どうやら、37歳の現在まで、彼はこの世に存在しています。
彼の気持ちの強さ、その支えとなるものは、何だったんでしょう。
彼の気持ちは、どこにあるんでしょう。


 kiraraの満足度 ★★★☆☆


 ■ フリーター、家を買う。  ■ <単行本> 2010年10月30 日(土 )
有川 浩さんの家族の小説です。

テレビドラマも始まって、2回分が放送されました。
そして、あたしはその2回とも見ました。
そして、ちょっと反省です。やっぱり、本を先に読んでおけばよかった、と。
すでに、ドラマを見てしまっていたので、本を読んでいても、
登場人物のイメージが、ドラマの役者さんそのものになってしまいました。
ああ、二宮くんがこう言うんだな、浅野温子がこういう状態なんだ・・・等々。
本を先に読んだ方が、本もドラマも楽しめたのに、
と、ちょっと残念気持ちです。

本のイメージとドラマの配役や設定には、多少の違いがあり、
あれ?って思う部分もありましたが、
それはそれで、許容範囲だと思います。
ドラマは何も原作に忠実になり過ぎることもないと思うので。

小説の内容です。
そこそこの私大を出て、そこそこの会社に就職したけど、
3か月で退職してしまう、主人公の武 誠治。
その後、アルバイトを転々とするけど、どこも長続きしません。
そうこうするうちに、母親が重篤なうつ病を発症します。
家族が一丸となり、母親の回復を願い、
そのために、最後には引っ越しをするという、サクセスストーリーです。

最初に出てきた、誠治の姉である亜矢子がカッコいいです。
まさに、有川さんの小説に出てくるステキ女子のタイプですね。
思わず、主人公はこの姉か?と思うくらいでした。
でも、その後は、やっぱり誠治のサクセスストーリーがメインになり、
亜矢子の登場は、ぐっと減ります。

父親も、年齢なりの不器用さがにじみ出ていました。

履歴書の書き方など、面接する方の気持ちが書かれているあたりは
なるほど〜と、興味を持って読みました。
その辺りは、不器用に生きている父親も、
一生懸命働いてきた分、世の中というものをよくわかっています。
年齢を重ねても、息子に頼られるというのは、うれしいという気持ちが
表れているところは、世の中の父親の多くがそうだろうなぁと思いました。

ラスト・・・母親の病気がその後はどうなったのか。
それが不明のまま、つまり治療が進行形のまま終わってしまったのが
ちょっと気になりました。
ドラマでは、きっと
浅野温子さんの笑顔を見ることができると期待しています。


 kiraraの満足度 ★★★★☆

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