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伊坂ワールドの住人



2012年01月
01月03日 バカ親っていうな!
01月03日 「若者はかわいそう」論のウソ
01月03日 新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか
01月03日 相手に9割しゃべらせる質問術


  ◆ 2012年01月03日(火) ◆     【バカ親って言うな!】 【「若者はかわいそう」論のウソ】 【新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか】

バカ親って言うな!
バカ親って言うな!

「若者はかわいそう」論のウソ
「若者はかわいそう」論のウソ

新入社員はなぜ「期待はずれ」
新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか


「バカ親って言うな!」   

モンスターペアレントの謎 

尾木 直樹
「若者はかわいそう」論のウソ    データで暴く「雇用不安」の正体 海老原 嗣生
新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか  失敗しないための採用・面接・育成 樋口 弘和

3冊の本を読んだ。

いずれも、現在の中高年世代の常識が通じない世代のことが書かれている。
モンスターペアレント、派遣で働く若者、就職氷河期に採用された新入社員、などなど。
中高年世代の、経験や体験に基ずく常識論が、通用しない世の中。
なぜ、通用しない人が増えたのか。どうすれば、共存していけるのか。
中高年世代の人間が、「今どきの若者は・・・」と、嘆くだけでは、社会はよくならないと思う。
あたしも含めて、年齢が上の者は、人生の先輩であることに誇りを持ちつつも、
人生の後輩である、若者たちの社会環境を理解しながら、
彼らの言葉にも、耳を傾けることが必要だと思った。



「バカ親って言うな!」 より引用
今日のモンスターペアレント問題は、単なる「教育の危機」というだけでなく
まさに「日本の危機」であることを肝に銘じて、解決のために英知を集めたいものです。




「若者はかわいそう」論のウソ より引用

「”若者はかわいそう”なんて言ってる場合じゃないよ」ということ。
もっと大変な変化が、社会の奥底で起きているのだ。
大学は、作られ続け、大学を出た人たちは大企業・ホワイトカラーを希望するから
就職難が激化した。
一方で、中小企業・非ホワイトカラー分野は人手不足という奇妙な状態が続いている。
そして、対人折衝能力のない人は生きていけないような社会にもなった。
複雑に問題が絡み合っているのが、今の日本なのだろう。




「新入社員はなぜ期待はずれなのか」 より引用

どういう上司が部下を、いまの若い人たちを育てることができるのでしょうか。
私は、柔らかい人だと思っています。
部下中心に考え、わがままな部下を否定せず、理解しようとする姿勢を持つのです。
上司になって、部下を上手く使うには、彼らの特性に合わせることがあってもいいのです。
そういう変幻自在さが要求されています。




あたしたち世代には、理解ができない若者が増えたとしても、
それは、単なる個人の問題ではなく、
あたしたちが作ってきた社会に原因があるんだと思う。
そういう若者を非難する前に、そういう社会を作ってしまったあたしたちが
反省をしなきゃいけないんじゃないかと思う。
そのためにも、若者たちを理解しようすることが大人としての役目かもしれない。
そうすれば、若者たちも、徐々にあたしたち世代の言う言葉にも
耳を傾けてくれるんじゃないかな。


 ◆ 2012年01月03日(火) ◆        【相手に9割しゃべらせる質問術】   おち まさと   PHP新書

相手に9割しゃべらせる質問術
相手に9割しゃべらせる質問術

あたしはよく言われる。「kiraraちゃんって質問魔だ」って。
人と会話をしていると、あたしの知らない世界がいっぱい出てくるんだもん。
たとえば、あたしが全く興味のないことを「わたしの趣味です」って言う人がいたら、
その趣味の醍醐味はどこにかるのか、聞いてみたいじゃない。
だって、あたしには想像もつかないんだもん。

そんなあたしが、この本を読んでみた。

この著者の「おち まさと」さんは、人に質問することが自分の職業のひとつなんだそうだ。
単なるインタビュアーとは違い、自分で「対談師」と名づけたんだとか。
対談というかたちで質問を投げかけ、その人の素顔を引き出し、紹介する仕事、らしい。

そういう仕事が世の中にはあるの? わーっ面白そう!
いや、難しそう。でも、楽しそう。

この本は、そういう職業のおちさんが書いた質問術の本です。
最後に、質問術の鍛え方がいくつか、書かれている。
その中でも、最後に書かれている方法が、一番印象に残った。



とにかく行動すること。
本を読む、映画を観る、音楽を聴く、ツイッターをやる、散歩する、旅に出る・・・・。
好奇心のおもむくままに動き、体験することこそが最大の情報収集なのです。




質問がうまい人っていうのは、知識の幅が広いと思うし、情報の量も多いと思う。
こちらが話した内容について、うまく突っ込んでくれるのが質問上手だと思うから。

例えば、行列に並んで手に入れたスィーツの話を聞いた時。
その店が、いかに長い行列ができるか、今、どれだけ人気が高いか、ということを
知っている人は、相手の気持ちをくすぐるような質問ができると思う。

「あそこはすごい行列でしょ?どれくらい並んだの? 並んだ時間の分だけ、おいしかったでしょうね。」

質問された方は、いかに自分ががんばって手に入れたかを、
うれしそうに話してくれると思う。質問したこと以上に、いろいろな話も出てくるはず。

だけど、質問が下手な人は、相手の気持ちをダウンさせてしまうのよね。
そして、会話のテンションを下げ、楽しい会話が続かなくなる。
時々、そういう人っているから困りものだわ。

「何時間も並んでまで欲しかったの? そこまで価値のあるものなの? あなたって暇なのね。」

そう言われてしまうと、どうでしょ。
知識や情報が豊富な人は、相手の気持ちを想像することにも、長けているように思う。
わたしも、単なる質問魔ではなく、
相手が気持ちよくしゃべってくれる、うまい質問ができる質問魔になりたいと思った。




kiraraの満足度 ★★★☆☆

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