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伊坂幸太郎さんの本を読む
伊坂ワールドの住人

3月27日 ドクメンタ
(ジンジャーエール)
2011年3月

  ◆ 2011年3月27日(日) ◆        【ドクメンタ】   伊坂 幸太郎   幻冬舎 GINGER L. 2011 SPRING 02 (文芸誌)

GINGER L。 2
GINGER L。 2
(ジンジャーエール)



幻冬舎の文芸誌「GINGER L. 2011 SPRING 02」の中に掲載されている小説「ドクメンタ」を読んだ。
12月に創刊されたこの文芸誌、表紙がホワイトで、おしゃれなデザインなのが目をひいた。
でも、創刊号には、伊坂さんの小説はなくて残念。そしたら、この2号には、ありました、伊坂さんの小説!

タイトルが「ドクメンタ」・・・・なんのこと? それが最初に思ったことだった。
そしたら、ちゃんと、最初のページに説明があったのでほっ!
ドイツで五年に一度、開催されている現代美術の展覧会のことだそうだ。

主人公の藤間が、「五年に一度やってくるイベントは何か」と質問したところ、職場の後輩が教えてくれた。
そして、その藤間には、もっと身近に開催される五年に一度の行事があった。
それは自動車普通免許の更新だった。
そこで出合った女性が話してくれたことは、妻に家を出ていかれた藤間にとっては、貴重なものだった。

大雑把な性格の人間と、几帳面な性格な人間が夫婦になったら・・・
小さな感覚のすれ違い積み重なり、ある時、爆発する。
でも、それを修復したいと、几帳面な性格の方がある賭けをする。
大雑把な性格の相手が、それに気がついてくれるかどうか・・・・
気がついてくれたら、もう一度やり直そうという賭け。

キーワードは、銀行の通帳の記帳だ。
几帳面にまめに記帳するか、何カ月も何年も記帳しなくても気にならない大雑把なところがあるか。
こうしてみると、性格の違うふたりが夫婦になるというのも、結構面白いものだなと思った。
あたしは、通帳の記帳で言えば几帳面派だ。
だけど、この小説に出てくる几帳面オットの様な、しゃれたアイデアや知恵はない。
せっかく几帳面な一面を持っているなら、それを活かせるような暮らしがしたいものだわ。

そういえば、あたしには、五年に一度のイベント・・・免許の更新もない。
あたしにとって五年に一度のイベントって、何があるだろう。・・・・うーん、思い浮かばない。



    kiraraの満足度 ★★★★☆

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