本が好き、絵本が好き、雑誌が好き。わたしの読書ライブラリーです。

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読書日記
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2009年11月 ■
■ 2009年10月 ■
空中ブランコ
サンタクロースのせいにしよう
マイマイ新子
心のなかの冷たいなにか
ぼくのミステリな日常
Hanako WEST
2009年09月 ■
2009年08月 ■
■ 2009年7月以前 ■









 ■ 空中ブランコ ■ <文庫本> 2009年10月24日(土)
奥田 英朗さんのトンデモ精神科医・伊良部シリーズです。
1作目の「イン・ザ・プール」と、3作目の「町長選挙」は
すでに読んでいるので、このシリーズの面白さは知っていました。
だから、読む前から、(どんなことをしでかしてくれるのか)とわくわくでした。

空中ブランコをするサーカス団員、ヤクザ、医者、プロ野球選手、作家、
それぞれの仕事をこなす中で、(どうしてこんなことができないのか)と
その立場での悩みから不調を訴えるようになります。

でも、最後には、その深層心理に本人が気がつき、復活していくパターン。
そのきっかけをつくってくれるのが伊良部先生です。
これが、もう、子どものように無邪気で、笑えちゃいます。

「空中ブランコ」の中では、体重が100kgは超えるんじゃないかと思える
伊良部先生が、空中ブランコに挑戦します。
その姿を想像すると、おかしくて、たとえ失敗しても、
サーカスの興業的には、成功なんじゃないかと思えます。

「やりたい!」「やりたい!」「やりたい!」
と、まるで幼児のように、患者のマネをしたがる伊良部先生。
恥ずかしいとか、恐いとか、そういうものが無いオトナという感じ。
ほんと愉しませてくれるキャラクターです。


 kiraraの満足度 ★★★★☆


 ■ サンタクロースのせいにしよう ■ <文庫本> 2009年10月14日(水)
若竹 七海さんの小説です。

主人公の岡村柊子は、友人の紹介で、
銀子さんと一緒に、一戸建てのおうちに住むことになります。
お料理を作る代わりに、家賃はタダという好条件の物件。
でも、問題は、銀子さんが変わり者だということです。

お嬢様育ちというのでしょうか、ほんと銀子さんはのんびりしていて。
なんともユニークで個性的だけど、憎めないタイプの人なんです。

そのふたりの周りに起きる奇妙なトラブル。
そんなお話が7編の短編集です。

どのお話も、最後の一文がシャレていて、さすが!と思いました。


 kiraraの満足度 ★★★☆☆


 ■ マイマイ新子 ■ <文庫本>   2009年10月11日(日)
お友達に紹介してもらって購入した本です。
表紙も可愛くて、すぐに読みたくなりました。

お話は、新子という9歳の女の子が主人公です。
時代は、昭和30年。
作者の高樹 のぶ子さんの自伝的小説だそうです。
空想好きで、冒険好きで、きらきらしている新子と
素敵な友達(仲間)や家族や先生との関わりが、すっごく愉しめました。

ちびまるこちゃんとおじいちゃんの関係をイメージするような、
新子のおじいさんが、とっても魅力的です。

2009年11月21日より映画が公開されるようです。(アニメ)
それも愉しみです〜。


 kiraraの満足度 ★★★★★


 ■ 心のなかの冷たい何か ■ <文庫本>   2009年10月04日(日)
「ぼくのミステリな日常」の続編のような位置づけの小説です。
主人公の若竹 七海は、建設コンサルタント会社を辞めて、
フリーターになっていました。
そこで、ふらーっと旅に出た先で、出会った女性が自殺未遂・・・
その原因を探る七海、というようなお話です。

二部構成になっているんですが、
最初の一部で、あやうく騙されそうになりましたねー。
一部の最後・・・(えっ?誰これ?)というような戸惑いで終わりました。
改めて、最初からページをめくり直しましたよ。
そして、(あっ!そういうこと?)
なんで、気がつかなかったんだろー。チクショーって感じで、
ちょっと意地になってしまいましたね。
まるで、作者と闘うような気持ちで、二部を読みましたよ、あたし。

一部に出てくる「手記」は、ゾッとする内容でした。
人の心の中の闇の部分・・・怖いです。

 kiraraの満足度 ★★★★☆


 ■ ぼくのミステリな日常 ■ <文庫本>   2009年10月03日(土)
建設コンサルタント会社に勤める若竹 七海は、仕事に嫌気がさしていた。
そんな時、社内報の編集長というポストへ抜擢され、やる気を出す。
その社内報に、娯楽性を充実させるために、
毎月、短編小説を載せろという、上層部からのお達しが出る。
七海は、知人を介して匿名希望の作家を紹介してもらい、
彼に執筆を依頼する、というお話です。

この本の中には、その毎月の社内報の表紙が載っているんです。
若竹さんの本って、こういう読者向けのサービス精神が旺盛なものが
多いですよね。そういうところも大好きです。

匿名希望作家さんの短編小説は、ミステリーだったり、ホラーだったり。
どれを読んでも、こういう社内報だったら楽しいなぁと思います。
そして、この本は、それだけでは終わりません。
単なる短編小説集ではありませんでした。
最後には、匿名作家さんの仕掛けが!
さすが、若竹さんです。

 kiraraの満足度 ★★★☆☆


 ■ Hanako WEST (11月号) ■ <雑誌>  2009年10月03日(土)
「とっておきの京都へ」
今月号は、京都特集でした。京都好きのあたしは、もちろん購入!

11月号ということもあり、もう「紅葉」のページもありました。
「かわいい見どころを探して 紅葉の京都でお寺散歩」
こういうページの紅葉の写真って、どうしてるんでしょうね?
実際には、見ごろはまだまだ・・・去年の写真なのでしょうか。
それにしても、見事な紅葉風景です。
今から要チェックですね♪

それに合わせて「紅葉弁当」が紹介されていました。
見た目がきれいよねー。アートって感じ。
アートと食するって、贅沢なことですよねー。

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