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◆ 2011年6月19日(日) ◆ 【シアター2】 有川 浩 メディアワークス文庫 |
シアター!〈2〉 |
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前作の「シアター」を読んだのは、2010年1月のことだった。
この「シアター2」のあとがきを読むと、どうやら、シアターは「3」で完結するようである。
基本となる、「シアター」では、劇団員や兄弟のお話がメインだった。
今回の「シアター2」では、有川 浩さんらしく、恋愛のお話が出てくる。
うふふ。やっぱり、有川さん、楽しませてくれますねー。
「シアター2」は、etude:01〜04 までと、
STAGE.-01 と STAGE.0 の6話で成り立ってる。
その中で、あたしは「etude:04」が好きだ。
うっかり者のスズ。
そのスズを庇う千歳に対して、スズは「いい子ぶらないで!」と言ってしまう。
そこで、大ゲンカに発展してしまうというお話。
一見、優等生の千歳も、実はバランスの悪い子なんだ・・・と司は言う。
うっかり者のスズと、バランスの悪い千歳の二人で、
劇団のために役に立つことをやろうと、スズが提案することで決着するのだ。
スズと千歳・・・ふたりの悩み。
それぞれに、現実的で、考えさせられる部分があった。
それに対する司の言葉に、あたしには響くものがあった。
kiraraの満足度 ★★★★☆
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◆ 2011年6月04日(土) ◆ 【塩の街】 有川 浩 角川文庫 |
塩の街
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有川浩さんの自衛隊三部作のひとつでもあり、彼女のデビュー作でもある小説だ。
本編の「塩の街」と、その番外編である4編の短編が収められている。
「塩害」と呼ばれる奇妙な病で、塩が街や人を飲み込んでいくという、有川さん独特のありえない設定である。
人が塩の塊となる病なのだ。
まさに、有川ワールドだなー。
有川さんの描く恋愛は、カッコよくもあり、可愛くもあり、周りをも幸せにする魔法があるみたい。
恋愛を軸に、友人とのつながりや、家族愛など、人間関係の強さが描かれているところもステキ。
kiraraの満足度 ★★★★☆
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